フリーダイヤルに092から始まる番号が表示され、電話をとったところ「叔父が東京で亡くなって、来週、東京で相続手続きを進めたいので相談に乗ってほしい」という内容でした。連絡をくれた前山さん（仮名）は社会人三年目の２５歳、福岡市在住で両親と同居しており、相続人である父親が仕事の関係で東京に行けないため、独身の叔父の相続手続き全般を任されたということでした。
東京には縁がない前山さんは、土地勘もないため、税理士との面談時に叔父が複数所有する東京のマンションの相場を聞かれても全くピンとこないという感じでした。当初、前山さんは１週間の休暇をとって、全ての相続手続きを済ませてしまえる考えていましたが、戸籍の収集、銀行手続き、税務申告など、相続人が1人であっても、とうてい1週間では完了しないことが判明し、愕然としました。戸籍の収集に最低１ヶ月、銀行手続きに1~2ヶ月、税務申告にも時間を要します。また、相続手続きを東京の業者に依頼し、税務申告は地元の福岡の税理士へ依頼しようとしていたところ、不動産を複数所有している場合、不動産評価には現地調査が必要となり、福岡から東京への出張費、さらには役所調査を考えると地元の税理士は割高になることも判明しました。
東京での１週間の滞在で、なるべく自分でできることは進めておこうと、賃貸不動産の管理契約変更、家賃振込先口座の変更、銀行停止、叔父さんが体調を崩して滞納となっている税金関係の資料の整理などを行い始めましたが、普段の生活では目にすることのない書類にストレスを感じました。そこで、まとめて手続きを依頼でき、さらに料金体系が分かり易く、かつ、WEB上で進捗確認ができるということで「ワンパック相続」に依頼することにしました。
本事例では、遠隔地に住む独身者が亡くなった場合の様々な問題が浮き彫りになっています。他県から何度も通うということは、時間も労力も必要です。相続財産に占める預金の割合によっては、不動産の売却も検討し、相続人の譲渡所得税にも気を配る必要があります。一気通貫の強みが顕著になった事例でした。
新宿総合会計事務所が手掛ける相続手続き代行サービス「ワンパック相続」は、相続専門税理士が窓口となって対応させていただきますので、税務相談をしながら相続手続きを進めていくことができます。
