私が小学生の頃、視聴覚室なるものがありました。今でもあるのかしら。 年に数回その部屋で16ミリの映画を鑑賞することがささやかな楽しみでした。いくつかのクラスごとに集められギューギュー詰めの中、体育座りで観ていました。 なかでも題名は分かりませんが、小学生が主人公の映画で次のシーンだけは鮮明に覚えています。主人公が社会科の授業で世界の国を調べようとユネスコ村(西武園)へ見学に行ったところ、晴れていた空が急に真っ暗になり雨が激しく降り出します。雨宿りの為に逃げ込んだ藁ぶきの粗末な家が偶然にも「インドネシアの家」で、その家の中、一人雨宿りをしながらインドネシアで戦死した父を思い出して涙ぐむシーンです。子供心になにか引っかかるところがあったのでしょうね。それと「キューポラのある街」。皆さんご承知の通り主演は吉永小百合さん。地方にある工場群のキューポラ(溶解炉)から灰色の煙が何本も上がっていくシーンを覚えています(それだけかい?笑)。 ここからが本題です。 その吉永さんが「てっぺんの向こうにあなたがいる」で124本目の映画出演しました(公開は10月31日)。この映画は女性初エベレスト登頂50周年記念映画と銘打って吉永さんがその登山家 田部井淳子(劇中は多部純子)を演じます。 先日その完成披露試写会に行ってきました。私の友人のピンチヒッターです。出演者が舞台挨拶する様子はTVでは何度も観ていたものの実際はどんなんかなぁというミーハーな興味もあって…(笑)。 実は私、吉永さんに一度会っているんです。ずーっと昔、多摩カントリーの受付カウンターで。プレイ代を精算しようと小柄な女性の後に並んでいた時のこと、声が…⁉。地味目の服装のせいか、全くオーラがなかったので(失礼)まさかご本人とは。プライベートではこんな感じなんでしょうかね。 話を元に戻すと、舞台挨拶は佐藤浩市さん天海祐希さん他の出演者もいて、とても華やかでした。写真撮影では多勢のカメラマンが3列に並び、前の列から順番に。その都度、幹事と思われるカメラマンが「目線をこちらに下さーい」などと言って手を振ると、俳優さん達が一斉にその方向を向く。役者さんて大変だなあ。その後40分間司会者から出演者への質問があり(つまらない質問が多かったです)、休憩挟んで上映という流れ。 映画自体は大して面白くはなかったけれど(ごめんなさい!)80歳の吉永さんが実際に山に登り(もちろんエベレストじゃないですよ)、病床に伏せっているシーンでは首元までもアップで撮らせる。日頃の鍛錬の賜だなと感じさせる一方、隠し切れない老いをさらけ出す。役者魂をこれでもかと見せつける作品だと思います。先日もTVに出演していて「80歳を迎えるまでは期限を決めて仕事をしていたけれど、越えたらむしろ開き直っていけるところまで行く覚悟が出来た」と話していました。2時間を超える上映が終わり、夜も10時近くになり皆が帰路に就こうとした時、突然舞台に吉永小百合さんが現れました。深く頭を下げ、感謝の気持ちを表してくれました。上映が終わるまで待っていたんだ!この日最も感動した瞬間でした。
平成22年に誕生した「ワンパック相続®」。 郵便局で妻が耳に挟んできた年配のご婦人達の会話からサービスのヒントを得て、ネーミングは日本酒の名前から(笑)思いついた「ワンパック相続®」。15年前のスタート時、葬儀屋さんを一軒一軒飛び込み営業で廻ったりもしましたが、名刺すら受け取ってもらえないことも度々。同行してくれたスタッフと喫茶店でコーヒーを飲みながら慰め合いました(涙)。 その後思い切ってTBSラジオでCMをスタート。士業では初だったと思います(過払金のCMもその頃始まったかな)。新聞広告にウェブのリスティング広告。リスティング広告以外は、さほど成約に直結したわけではないけれど、SGAと「ワンパック相続®」の知名度アップには繋がりました。 ご承知の通り「ワンパック相続®」とは、相続税の申告、戸籍の取得、金融機関の名義変更に不動産の変更登記など今流行りの言葉でいうと「オールインクルーシブ!」画期的でした。税理士は申告しかやらないし、金融機関は相続手続きがビジネスに繋がると気が付いたのはずっと後のことでした。 こんな歴史を経て、ここ数年順調に成長してきた「ワンパック相続®」が突然変調をきたしました。昨年の11月頃から契約件数が激減しだしたのです。口コミに悪く書かれてないか等も調べ、原因を探りましたが見つからず…。結論としてサービス自体の陳腐化が起きているのではないかということに。であるならばサービスのブラッシュアップが必要となってくるので、非常事態と捉えチーム一丸となって取り組んでくれとゲキを飛ばしました。 ここ数年、リピーターの方やご紹介の方からの案件が多く、またスタート時の苦労を知っているものも少なくなり、チーム全体に緊張感が欠けていた部分もあったかと思います。ゲキを飛ばしてからというもの、サービス内容の見直し・ウェブサイトのリニューアル・チャットボットの導入や弁護士・司法書士に声掛けをしての相続相談会の開催(新聞に折込み広告を入れました)etc。さらにはリスティング広告を依頼している業者の変更と矢継ぎ早の施策が功を奏し、とりあえず最悪の危機は脱することができたかと思います。皆よくやってくれました。 どれほど素晴らしい商品・製品やサービスでも「永遠」はありません。ライバルも現れてくるでしょうし、陳腐化もしてきます。常に改良・改善の工夫をして初めて現状維持が可能になります。先日、湖池屋の「ポテトチップス」の新商品に向けての取り組みをTVで放映していました。現状に飽き足らない姿勢に感銘を受けました。 わが「ワンパック相続®」も時代と共に進化・変化して参りますので、応援のほど宜しくお願い致します。
8月3日、長岡の花火を観て来ました。 それ自体が目的というわけではなく、翌日の新潟でのゴルフとのセットに興味がそそられました(笑)。 皆さんご承知の通り、長岡花火は大曲・土浦と並んで日本三大花火の一つです。ただ開催趣旨が他と違い「花火を競う」のではなく、昭和20年8月1日の長岡空襲で亡くなった人々の鎮魂と地域復興を祈念する名のもとに開催されているそうです。恥ずかしながらこのことは現地のアナウンスで知りました。天まで届けとばかりの、いまだかつて観たことのない大きくて素晴らしい花火でした。 ただ鎮魂の為と聞いてから気になったのは花火が上がるときの音と爆発音です。 「ヒュルヒュル~」「ドッカーン」 これは昭和20年大阪大空襲を経験した私の母から生前たびたび聞かされた擬音です。地上から打ち上げられた花火と爆撃機から投下された焼夷弾の風を切り裂く音は、よく似ています(おそらく)。被爆者の方は当時を思い出されるんじゃないかなと。 母は大阪大空襲で自身の両親(私の祖父母)が亡くなった時の様子を幾度も涙ながらに話してくれました。母は勤労奉仕に出掛けていて難を逃れたものの、被爆した祖母は焼けただれて亡くなりトタン板の上で荼毘に付されたこと、しばらくの間一命をとりとめていた祖父の傷口からウジが何匹もでてきて、どれほどつらい思いをしたかなど…。 一方、30余年前に亡くなった父からは戦争の話は一切聞いたことがありません。思い出すのも嫌で話したくなかったのか、単に私が聞かなかったからだけなのか、今となっては知る由もありませんが…。父は大正15年生まれで、陸軍士官学校第60期生。特攻出撃の直前で、終戦を迎えたことは母から聞きました。少尉でした。 長岡から帰京して数日後、自宅でたまたま「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のビデオを観ました。昭和20年終戦間際の日本にタイムスリップした現代の女子高生百合と特攻隊員の彰との切ない恋の物語でした。特攻隊員の出撃までの生活の一部も垣間見え、オヤジもこんな風だったのかなと…。 そして百合は彰の出撃後には現代に引き戻されるのですが、学校の社会科見学で「特攻資料館」に行き、展示されてあった何通もの手紙の中に彰から百合に宛てた手紙を偶然に見つける。そこには「君のことを愛していた」と百合に対する想いが切々と綴られていた。 私は10余年前、母親との旅行で戦前海軍兵学校のあった広島県江田島に出掛けたことがあり、その資料館にも特攻隊員の写真や親などに宛てた手紙等が展示してありました。蘇ったその時の記憶と感傷が相まって、ビデオを観ながら涙してしまいました。 戦後80年、奇跡的に生命が繋がった両親がいなければ今の私もこの世には存在しないわけで、月並みですが戦争を二度と起こさない・起こさせないと改めて心に誓いました。この原稿は8月15日に書いています。
先日、五木ひろし特別公演を明治座で観てきました。 S信用金庫さんが得意先サービスの一環として行っているイベントの一つ。各店舗にノルマがあるらしく、五木さんを特別に好きというわけではないですが(笑)「デビュー60周年記念特別公演」と銘を打っていたので出掛けることにしました。 ところが、まさかの五木さんの緊急入院。そして公演は中止に。「あら残念」と思っていたところ、五木さん自身は休演するものの代役を立てて開演するとのこと。 「そうだよなあ。中止になったら入場料の払戻しなどおおごとになっちゃうものなあ」 代役は「ルイルイ」の太川陽介さん。当の本人が病欠の上、代役はかなりの格下(太川さんごめんなさい)。 「どうなのよ⁉」期待感のないまま(楽しみはお弁当だけか…)明治座に出掛けました。 第一部「喧嘩安兵衛」(演劇)約1時間半。 第二部「スペシャルショー」(歌謡)約1時間。 いざ始まってみたら予想外でした。 というのも代役の太川さんがなかなかいいんです。休演中のなんとたったの2日間で仕上げてきたそうです。どの程度台本通りなのかは分かりませんが不自然さは0。時代劇なのでもちろん殺陣も。素人目にはそこそこ息が合っているように見えました。本当、驚きです!1時間半の劇ですよ。主役なのでセリフもたっぷりあるし…。感銘を受けました「太川、侮れないなあ」。もともと太川さん、(五木)安兵衛の相方清水一学の配役だったので、ある程度の予備知識が頭に入っていたとは思いますがそれにしても…。第2部の歌謡ショーは坂本冬美さんが五木さんの代わりに座長を務めましたが、これも素晴らしい。MCも慣れたもので面白いし、ひょっとしたら五木さんよりも楽しいかもと思わせるぐらいでした。 観客に感動を与えるのは、パフォーマンスの巧拙は別にして演者のひたむきさだと思います。座長の特別公演を台無しにできない、入院している座長に安心してもらいたいという太川さん、坂本さんやその他の演者の方々の必死さがこちらに伝わってきて、ある種の感動を覚えました。 企業で考えた時、トップに緊急事態が生じた場合、代役がトップ同様に切り回せるか。そもそも代役が存在するのか?SGAで認証を受けているISO27001でも事業の継続性がとても重要視されています。極端な例ですが、事務所が大震災に見舞われた場合とか。それ故データのバックアップや緊急時連絡網の整備etc…。日頃の備えが大事になってきます。代役はどうでしょうか?少なくとも緊急事態時は心を合わせ、全社一丸となって対処することで最大のピンチは切り抜けることができるのではないかと考えています。 明治座の舞台のカーテンコールを観ていてSGAはどうなんだろうかと、ふと頭をよぎりました。
先月号では「16時間ダイエット」と「オートファジー」について書きました。 昔から、規則正しく食事をとることが健康の秘訣だと言われてきました。朝食を抜くなどもってのほかと。ところが「16時間ダイエット」は朝食を抜くので、それに反することになってしまいます。私なりに悩みました(平和だなぁ~)。 結論として「16時間ダイエット」を中止することにしました。 日本人の場合、朝食を抜くと糖尿病を招きやすいというエビデンスが導き出されています。ご承知の通り糖尿病は万病のもとと言われるぐらい質の悪い病気です。人間は食事をすると、血糖値の上昇を抑えるため体内でインスリンが分泌されますが、日本人はインスリンが出にくいタイプが多いので、分泌が間に合わずに糖尿病になってしまう可能性が大きいといわれています。 もし朝食を抜くとなると反動で昼食の量が増えてしまい血糖値の急上昇、その後急降下(血糖値スパイク)を招いてしまうようです。実際私も「16時間ダイエット」を実践していた時、昼食時は体育会系の学生のようにガツガツと食べていました(苦笑)。 この「血糖値スパイク」は糖尿病のリスクだけではなく、血管にも大きな負担がかかり、これが繰り返されることで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクも高くなるようです。 ということで私ぐらいの年齢(まだまだ若いつもり)になると「オートファジー」を活性化させるより「血糖値スパイク」を避けた方が賢明であるという私なりの結論に至ったのが「16時間ダイエット」を中止することにした理由です。 「オートファジー」の活性化は諦めましたが、16時間ダイエットには思いもよらぬ副産物がありました。自慢できることではありませんが、私は365日酒を欠かしたことがありませんでした。恥ずかしながら土曜日の昼もビールを一杯!ところが16時間ダイエット後のランチはガッツリ食べるので、ビールをゆっくり味わっている余裕もなく…。ある時そもそもダイエットをしている意味がないことに気付きました。そこでビールの代わりに喉越しがビールにそっくりな強炭酸でごまかそうとしたところ、これがなかなかグー!!是非お試しあれ!それ以来、週のうち1~2日は強炭酸のおかげで休肝日をつくることができるようになりました。 2回に亘り健康オタクっぽいことを書きましたが(念の為私は健康オタクではありません)、何卒皆さんも健康に留意なさって、いつまでもご活躍ください。
「16時間ダイエット」を止めました。 昨年知人から教えてもらった「16時間ダイエット」。 よく理屈も分からずにお腹周りが気になっていたので早速始めてみました。16時間と聞いただけで無理とおっしゃる方も多いと思います。例えば夜8時までに食事を済ませ、翌日の朝食を抜いてランチまで我慢する。これで16時間、割と簡単でしょ。私の場合、会食も入ったりするので毎日は難しいし、そこまでは…。とりあえず金曜日夜から土曜日の昼にかけて実践することにしました。 昔から「断食」は内臓を休めることで消化機能をリセットして、体内の老廃物を排出する効果があるとされてきました。これを科学的に解明したのが、2016年ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典教授です。 先日NHKスペシャルで「人体Ⅲ」を放映していました。PS細胞の山中教授とタモリがW司会を務めている番組でご覧になった方もいらっしゃるかと思います。そこでも言ってましたが、どんな生き物も細胞からできていて人間の場合、細胞の数は約40兆個。その一つ一つが生きていてその中には細胞小器官と呼ばれるさまざまな構造物が存在しており、いわば人間社会のような複雑な営みがあるそうな! 例えばミトコンドリアという細胞小器官は、発電所のような役割を果たしていてエネルギーを作っている。さらにはそれを数万種類のタンパク質に運ぶ交通網があって。想像しただけで頭がくらくらしてきます。そして一旦この細胞に不具合が起きるとたちまち身体は病気になってしまう。そうならないように細胞内の傷んだ細胞小器官を分解、再生させるリサイクル業者のような働きを「オートファジー(自食作用・ギリシャ語)」と呼んでいる。 「オートファジー」、昨今皆さんも耳になさったことがあると思います。まとまった空腹の時間をつくると「オートファジー」が活性化して、古くなった細胞を新しく生まれ変わらせ、免疫力を高め老化を防ぐ! 情けないことに後から分かったことですが「16時間ダイエット」は単に食事を制限するから痩せるという単純なものではなかったのです。 さて、冒頭に戻ります。 こうしてスタートした「16時間ダイエット」でしたが、ある事情で5月から止めることにしました。これにも人体の不思議が絡んでいます。その続きはCM2のあとで(笑)。 次回、乞うご期待!
私が小学生の頃、視聴覚室なるものがありました。今でもあるのかしら。年に数回その部屋で16ミリの映画を…
平成22年に誕生した「ワンパック相続®」。郵便局で妻が耳に挟んできた年配のご婦人達の会話からサービスの…
8月3日、長岡の花火を観て来ました。それ自体が目的というわけではなく、翌日の新潟でのゴルフとのセット…
先日、五木ひろし特別公演を明治座で観てきました。S信用金庫さんが得意先サービスの一環として行っている…
先月号では「16時間ダイエット」と「オートファジー」について書きました。昔から、規則正しく食事をとる…
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