先月12日、プロゴルファーの松山秀樹がゴルフの祭典を制しました。どれほどかというと、オリンピックの陸上100m走で優勝するのと同じ位すごいことだと思います(笑)。
ゴルフをなさらない方の為に簡単に説明しておきますね。今般松山選手が優勝したのは世界4大メジャー大会の一つ、マスターズ・トーナメントです。他のメジャー大会と違って創設以来ずっと同じコース、米ジョージア州にあるオーガスタ・ナショナルGCで開催されます。やはり4大メジャーの一つ全英オープンで、4年に一度開催されるゴルフの「聖地」英セント・アンドリュース オールドコースはパブリックとあって誰もがプレー可能であるのに対し、オーガスタはメンバーコースの為、プレーできるのはメンバーとそのゲストのみ。しかもそのメンバー数も約300名と極めて少数であるがゆえ、世界中のゴルファーにとってプレーすることなど夢のまた夢のコースなんです。
そんな大会で日本人初(アジア人でも初)の優勝を飾りました。
当日は時差の関係で私は朝の5時(妻は3時半)に起きてテレビ観戦。本人はもちろんでしょうが、観ている私も胃が痛むような戦いでした。アナウンサーが興奮気味に優勝を告げた後、1分間ほどテレビの音声が途切れてしまいました。解説者の中嶋常幸プロ達やアナウンサーまでが感涙で言葉にならなかったんですね。
ゴルフをしない人達も快哉の声をあげたと思います。コロナ禍で意気消沈している日本人にとって一服の清涼剤になったことは間違いありません。
同じタイミングで世界の称賛を受けたのが松山選手を支えたキャディーの早藤将太さん。ウイニングパットが決まって最終ホールのピンを戻した後、帽子をとってコースに深々と一礼。この行動に世界が驚き、一方我々日本人は重ねて誇らしさを感じることができました。
そういえば7~8年前、東京マラソンに参加したSGAの長濱がゴールした時のことを思い出しました。クタクタになってゴールした瞬間、くるっと後ろを振り返り、いままで走ってきたコースに向かって一礼しました。これを観た瞬間、同じSGAの人間としてどれほど誇らしく思ったことか…。
SGAゴルフコンペも第50回という節目の記念大会がコロナ禍で足踏みしています。
できれば今秋、できれば優勝。今の私のささやかな願いです。