先月11日、出版社の宝島社が新聞朝刊3紙に意見広告を掲載しました。
見開き2面に「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ政治に殺される。」
政府の新型コロナ対応を痛烈に批判するメッセージが並んでいました。ご覧になった方も多かったと思います。よくぞ言ってくれたと思うものの、言いっ放しではなんら解決策にはならず、ここはやはりワクチン頼みか…。
そのワクチン、最優先の医療従事者ですら2回接種完了者が4割にも満たない状態が続いています(5/14現在)。そんな中私は5月13日、第1回目のワクチンを早くも接種しました。恥ずかしながら第2優先順位の高齢者枠で(苦笑)。
私は小金井市の住人ですが、4月中旬にワクチン接種券が郵送されてきました。予約開始日時は4月23日午前9時。予約申込が殺到することを見越して両面作戦をたてました。私は電話申し込み。PCに強いSGAの吉野はネットから。案の定9時ちょい前から電話をかけてもどこの会場も話し中か、混み合っている旨のアナウンスが流れるばかり。15分ほどかけ続け、だめだこりゃとあきらめかけた頃、吉野から「取れました!」の一報。「でかした!!」。とりわけ高齢者はPCを苦手にしている人が多いのでこれから申し込まれる方は必ずネットから。
接種当日、大規模接種会場である小金井市保健所へ。2~3時間はかかるだろうと覚悟して出かけました。何故なら年配の方ってお医者さんから問診されると必ずひとこと言うじゃないですか。「ちょっと鼻水が出てる」とか「背中のどこそこが痛い」とか。
あにはからんや、わずか30分で全て終了しました。副反応をみる為の接種後15分間の待機時間中に次回の予約を受け付けるなど効率化を図り、驚くほど会場スタッフの動きに無駄がなく、幾度も検討会を開いてしっかり予行演習もしたんだろうなと感心させられました。
一方で医療従事者専用予約サイトを開設したものの4月29日から2週間もパンクしたままになり、世田谷区では用意したワクチンの使用期限が迫っているなど多くの自治体では依然としてドタバタが続いています。
行政も我々も平和ボケになっているんでしょうね。こんな調子では将来起こりうるであろう地震や有事の際にはどう対応するのだろうと今から先が思いやられます。各々がその立場立場で日々緊張感をもって過ごすことが肝要かと感じる今日この頃です。