先月号に引き続き2020五輪について。
メインの開会式は祭日だったこともあってご覧になった方も多かったのではないでしょうか。私は早朝からゴルフに出かけていたので、開会式が始まったのが夜8時だったこともあり、夢うつつの中で見ていました。
この開会式、直前に音楽担当者が辞任したり、ショーディレクターが解任されたり。それ以前からもゴタゴタ続きでそのせいもあってか全体的に統一感がないように感じました。総花的で年末の「ゆく年くる年」をバラエティー風に味付けしたようなものと言った人がいますが言い得て妙です(笑)。
もともと、2020オリ・パラを契機として日本固有の文化資源を再確認し、ブラッシュアップすることで観光立国を目指したはず。その伝統文化代表が「木遣り」と「海老蔵」でしょうか。前者は小池都知事が選挙の折に世話になったからとか、後者は森前JOC委員長がひいきだからとか、何事も矮小化してしまうのが今の日本社会の悪いところ。
一方、現代文化の代表はアニメ、漫画、ゲーム等(?)。選手団入場行進時の国名プラカードは漫画の「吹き出し」をイメージ、入場曲はドラゴンクエスト等のゲーム曲。アニメもゲームにも興味のない私は恥ずかしながらさっぱり解りませんでした(汗)。
極めつきは「閉会式か?」と見まがう雑然とした選手団の入場行進。しかもスマホ片手に。あちゃー、日本選手団まで!? 規律正しい行進を指示されていたはずでしょうに…。
「今の時代はこうなんだ、これでいいんだ」と自分に言い聞かせようにも頭が混乱するばかり。やっぱりメイン席前では「頭右っ!」で右手を高く掲げ、一糸乱れず入場するのがいいなぁ。ぼやっとした頭でこんなことを考えてしまいました。
現在8月24日15時。つい先程、事務所隣の中央公園へブルーインパルスを見る為にでかけました。曇り空で3色のカラースモークはよく分からなかったけれど、規律とお互いへの信頼があればこその編隊飛行に思わず鳥肌が。
時代がどのように移り変わろうと、規律の正しさが求められる場面というものは、少なからずあるはずです。