ひげ所長のひとりごとArchives

2022年6月 June

たまたま棚の整理をしていたらセピア色をした20数枚のレポート用紙がでてきました。

その存在すら忘れていたのですが、私が平成8年から30年まで毎年書き留めた「新規顧客一覧」。左側半分には順番に番号がふってある新規顧客の会社名。右側半分は見込顧客が。

平成8年というと私がSGAを開業した翌年にあたります。この年、新規顧客は39件。ちなみに一番多かったのは平成27年の69件。逆に少なかったのは平成23年の17件でした。その都度書き足したり消し込んだりしていたので用紙はボロボロです。

それはまさしく私とSGAの歴史そのものです。

一昔前まで新規顧客は銀行、生保・損保等の金融機関や既存のお客様からの紹介が主でした。今ではありえない話ですが、SGA開業当時は近辺の銀行に手土産をもって挨拶まわりをしていたぐらいです。

私自身いろんな方と毎晩のようにお付き合いをして昔ながらの泥臭い営業をしていました。私を知ってもらえさえすれば見込み客を紹介してもらえるという自信もありました(笑)。

しかし、ここ数年は廃業・倒産や解約(折り合わずこちらからお断りする場合もあります)件数も少なくなく、一方思うようには新規獲得も難しくなってきています。

そもそも会計事務所を人から紹介してもらうというよりお客様自身でネットから探して、比較してから決めるというパターンができあがりつつあるのと、営業をかける対象者が私よりはるかに年少になってしまって声をかけずらいということもあります。その上昨今のコロナ禍も…。

「新規が増えないまま廃業解約等が増えていったらSGAの将来がどうなるかわかるよね」「顧問料や決算料だって無くなる時代がくるかもよ」とスタッフには折に触れ話をしているのですが、どうもピンときている様子がありません(苦笑)。

危機感をあおりすぎるのもどうかと思うのですが、各々が危機感と問題意識を持ってくれれば、担当先の経営者の方々の悩みや不安を共有できるのではないかと考えています。

「そうなればお客様にも頼りにされ新規のご紹介も増えてくるのになあ」とひとりごちてしまいました(笑)。

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