SGAにはいくつもの行事があります。
研修旅行・望年会・忘年旅行・暑気払い…ほとんどの行事には創業来の歴史があります。どれひとつとってもそれなりに存在意義があるので、疎かにできません。スタッフの採用面接時にはその旨を通知してあるので、参加は否応なしです(笑)。例年、年初にそれら行事の幹事はこちらで指名していました。後学のため中堅と若手の組み合わせが多かったと思います。しかし今年は幹部に自身が希望する行事の幹事をそれぞれ引き受けてもらうことにしました。
研修旅行の幹事を申し出たのが大ベテランの吉野(彼とは私が独立する前に勤めていた事務所から約45年の付き合いです)。行き先は彼の出身地山形県鶴岡でよければという条件付き。私自身、藤澤周平の小説の舞台が庄内地方(庄内藩)であることぐらいの知識しかありませんでしたので、良いも悪いも…。すぐさま3人の有志を集めて幹事団結成。鶴岡に住んでおられた彼の父親の関係で何度かの帰省の都度、宿泊・食事・観光の場所を下見してくれました。
10月6日からの1泊2日の短い旅でしたが、手作り感満載でスタッフの皆も大満足だったと思います。飛行機が飛ぶかどうか、飛べたとしても東京に引き返すかもという悪天候でした。そんな天候の中、大変不思議だったのは、観光中傘を使ったのはわずか1ヵ所、それも一瞬。バスに乗れば雨が降り、バスから降りると止むという繰り返しでした。きっと皆に自分の故郷を存分に味わってもらいたいという吉野の強い気持ちが天に届いたのでしょう。大きな虹の架け橋を2度も見ることができました。
驚かされたのは天気だけではありません。庄内藩士の血が現在においても脈々と受け継がれているということ。このことは設立後10年以内に9割超の会社がなくなってしまうという現実のなか、庄内には数百年十数代にも亘って事業を承継している会社があまたあることからもうかがい知ることができます。
2日目に訪れた「カラフルぶどう園」。何代も続いている農園ですが、当代はまだお若いご夫婦です。ご主人は今年の広島サミットで公式認定された鶴岡甲州のワイナリーのジェネラルマネージャーをなさっています。自社の将来の展開を考えてのことだと思います。我々の為にわざわざワイナリーから戻ってご説明してくださいました。今般の庄内旅行は、昨年の研修旅行先である日本有数の観光地京都と比べても全く遜色のない一味も二味も違った有意義なものとなりました。
皆様も是非一度、鶴岡へ!