ひげ所長のひとりごとArchives

2024年10月 October

後楽園ホールは格闘技の聖地と言われています。

遠い昔にプロレスのジャイアント馬場やキックの鬼と言われた沢村忠がファンを熱狂させていました。プロボクシングの試合中継もテレビでよくやっていましたね。「ここ後楽園ホールのリングサイドから中継を行っております。」当時アナウンサーのお決まりのフレーズ。

先日、この聖地で全日本キックボクシング協会初代スーパーフェザー級タイトルマッチが開催されました。リングに上がったのは瀬川琉。私の妻の姪の息子です。2年ほど前から陰ながら応援していました。

昨年8月、相手選手からの打撃で試合後肝臓から出血し入院、手術。再出血の恐れがある為「1年間の運動禁止」と医師から言い渡されていました。彼に対してメールで「人間万事塞翁が馬(これ私の座右の銘です)今の職場でチャンピオンを目指せばいい」と伝えました。次また試合に出て、肝臓をやられるようなことがあったら選手生命どころか命まで失いかねないことは誰でもわかる話です。てっきりキックボクシングは諦めたと思っていました。

タイトルマッチをやるからぜひ応援に来て欲しいというメールがきたのは今年の7月後半のことでした。

「うそっ!死ぬぞ!!」

9月6日の試合当日、入場してくる彼の姿を見て、思わず目頭が熱くなりました。よくぞここまで傷の回復だけでも並大抵ではないのにタイトルマッチとは…。全身入れ墨だらけで自信に満ちた強面の対戦相手を見て、勝ち負けよりともかく無事でいてくれと祈るばかりでした(汗)。

終わってみれば5RKO勝ち。初代チャンピオンに輝きました。狐につままれた気分です。チャンピオンになったらきっぱりキックボクシングをやめるから続けてさせて欲しいと体を心配する周りには言っていたそうですが、試合後には他団体との統一戦をやりたいと言い出す始末。

一生に一度の人生。自分自身生命をかけてまで何事かに取り組んだことがあっただろうかと振り返った時、不意に寂しさを感じ、26歳の青年がやけに眩しく見えました。試合後一緒に焼肉店に行ったのですが、驚いたことに彼は肉を食べるのではなく吞んでいました(笑)。減量した試合後ということもあるのでしょうか。思わず私の眼は次々と肉が吸い込まれていく彼の口元に釘付けになりました(笑)。

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