ひげ所長のひとりごとArchives

2023年11月 November

SGAにはいくつもの行事があります。
研修旅行・望年会・忘年旅行・暑気払い…ほとんどの行事には創業来の歴史があります。どれひとつとってもそれなりに存在意義があるので、疎かにできません。スタッフの採用面接時にはその旨を通知してあるので、参加は否応なしです(笑)。例年、年初にそれら行事の幹事はこちらで指名していました。後学のため中堅と若手の組み合わせが多かったと思います。しかし今年は幹部に自身が希望する行事の幹事をそれぞれ引き受けてもらうことにしました。
研修旅行の幹事を申し出たのが大ベテランの吉野(彼とは私が独立する前に勤めていた事務所から約45年の付き合いです)。行き先は彼の出身地山形県鶴岡でよければという条件付き。私自身、藤澤周平の小説の舞台が庄内地方(庄内藩)であることぐらいの知識しかありませんでしたので、良いも悪いも…。すぐさま3人の有志を集めて幹事団結成。鶴岡に住んでおられた彼の父親の関係で何度かの帰省の都度、宿泊・食事・観光の場所を下見してくれました。
10月6日からの1泊2日の短い旅でしたが、手作り感満載でスタッフの皆も大満足だったと思います。飛行機が飛ぶかどうか、飛べたとしても東京に引き返すかもという悪天候でした。そんな天候の中、大変不思議だったのは、観光中傘を使ったのはわずか1ヵ所、それも一瞬。バスに乗れば雨が降り、バスから降りると止むという繰り返しでした。きっと皆に自分の故郷を存分に味わってもらいたいという吉野の強い気持ちが天に届いたのでしょう。大きな虹の架け橋を2度も見ることができました。
驚かされたのは天気だけではありません。庄内藩士の血が現在においても脈々と受け継がれているということ。このことは設立後10年以内に9割超の会社がなくなってしまうという現実のなか、庄内には数百年十数代にも亘って事業を承継している会社があまたあることからもうかがい知ることができます。
2日目に訪れた「カラフルぶどう園」。何代も続いている農園ですが、当代はまだお若いご夫婦です。ご主人は今年の広島サミットで公式認定された鶴岡甲州のワイナリーのジェネラルマネージャーをなさっています。自社の将来の展開を考えてのことだと思います。我々の為にわざわざワイナリーから戻ってご説明してくださいました。今般の庄内旅行は、昨年の研修旅行先である日本有数の観光地京都と比べても全く遜色のない一味も二味も違った有意義なものとなりました。
皆様も是非一度、鶴岡へ!

2023年10月 October

秋はスポーツの季節。ゴルフの季節でもあります。
ゴルフ歴約40年の私にとって悩みは「ボールが飛ばなくなったこと」。ご存知の通りゴルフは、ティーイングエリアからボールを打って数百ヤード先のカップにそのボールを入れるのに何打かかったかを競うスポーツなので、人よりボールを遠くへ飛ばせられればそれだけ有利になります(理屈上 笑)。
SGAの顧問弁護士であった、今は亡き平野先生が私に飛距離で負けて「だって俺もう還暦だよ」と負け惜しみを言っておられたことを思い出します。個人差はあるものの誰しも歳を重ねるごとに飛距離は落ちていきます。それを甘受して枯れたゴルフに徹するか、悩ましい所ですが、私は抗う決心をしました。
そのきっかけは、あるテレビ番組での話。人間の筋肉量は寝る前と起きた時とを比べると約1キロ減っている。それは筋肉に蓄えてあったタンパク質が他の器官の不足分を補うのに使われる為。だから筋肉量を維持するには朝食でしっかりタンパク質を取ることが大事。ざっくりこんな内容だったと思います。
翌朝からプロテインを飲み始めました(アスリート系の妻が前からプロテインを飲んでいるので気にはなっていましたが…笑)。プロテインを飲み始めると、やはり筋トレもしなきゃという気持ちになってくるから不思議です。腰痛持ちなので毎晩就寝前に軽いストレッチはしているのですが、今までは筋トレと言える程ではないスクワットを少々。
今流行りの「チョコザップ」にでもと一瞬頭をよぎったものの、面倒くさがり屋の私には絶対無理!
ならば手っ取り早く事務所でと、手軽なジム器具(アームバーエキスパンダーとバーンマシン)を購入したところ、値段の割にはこれがなかなかの優れもの。所長室に顔を出して興味がありそうなスタッフには、使い方を説明しています。「チョコザップミニミニ」のオープンです(笑)。
どれぐらいで効果が出てくるのか全くの未知数ではありますが、11月10日のSGAゴルフ部コンペには間に合うのかな?遅くとも来年4月のコンペには…。ドラコンがゲットできたら拍手喝采をお願いしますね。

2023年9月 September

質問です。日本三大祭りとは?
正解は京都祇園祭り・大阪天神祭り・東京神田祭りです。7月23日から25日にかけてこのうち関西の2つのお祭りを観て来ました。種明かしをすると、22日に私が10歳まで生まれ育った大阪で法事があり、妹・弟と三人で出席しました。また父方の祖父母の墓が京都に、母方祖父母の墓が大阪にあるので、そのお参りも目的の一つでした。そのついでにお祭りも(どちらがついでかわかりませんが…苦笑)。
祇園祭りは一度観てみたいと考えていました。山鉾巡行は古都京都らしく華やかかつ優雅で一見の価値はあるかと思います。一方、宵山は動きがなく地味ではありますが、歴史や街筋の様子が伺えて興味深いものでした。余談ですが、京都に着いてすぐに四条大橋のたもとにある松葉でランチをとりました。ここは「にしんそば発祥の店」といわれ、知る人ぞ知る名店です。それを食するつもりで入ったのですが、38度近い猛暑に軟弱にも「冷やしにしんそば」を注文してしまいました(全く別物でした)。ふと気づけば地元の人らしい紳士然とした方は涼しい顔で「にしんそば」を美味しそうに召し上がっていました(失敗したぁ)。
大阪に戻り、天神祭り本宮までの数時間を利用して「兄妹弟3人思い出を辿る小旅行(笑)」に出掛けました。父方の祖父母は戦前より大阪市中央卸売市場で商売を営んでいましたが、現在は従姉夫婦が継いでいます。私達は祖父母と同居していたのですが、その住居兼工場は既に人手に渡っており、別の建物が建っていました。しかし、イメージしていたよりずっと狭い家前の通りの雰囲気や近所にある小さいお地蔵さんは昔のままでした。よく遊んでいた市場への貨物列車の引込線路は遊歩道に。悪臭が漂っていた安治川はすっかりきれいに。ごみごみしていた木造二階建ての中央卸売市場は近代的で衛生的なビル群に替わっていました。
市場出口の寿司屋さん。祖父母がよく出前をとってくれていたお店です。店に入るのは初めてでしたが、看板につられて・・・。女将さんに事情を話すと伯父のことはよく覚えてくれていました。随分とお世話になりましたとも言っていただきました。店を出て感じたのは街とともに大阪商人の気性も変わってしまったんだなということ。ビール1本ぐらいサービスしても罰は当たらないと思うけど(苦笑)。
ずっと以前に天神祭りのことはこのコラムで書いたことがあります。私は地車(だんじり)の太鼓と鉦の囃子のリズムが半端なく好きです。これを耳にすると私の魂が激しく揺さぶられます。これを生で聞きたいが為に天神祭りに出掛けると言ってもいいくらいです。本宮では炎天下の下、一時間超も地車を待ち続けました。ボーとしてきて、いつのまにか幼い頃にタイムスリップしていました。母との二人旅から妹弟との三人旅へ。これをきっかけに続けていくつもりです。

2023年8月 August

三菱UFJ銀行が先月19日新サービスの提供を開始しました。相続手続サポートWebサービス「そうぞくガイド」。
その特徴は誰でも無料で相続手続「やることリスト」を作成でき、オンライン上で進捗管理できることです。その背景には団塊の世代が後期高齢者となり大相続時代を迎えることにあります。当該銀行は年間11万件超の相続手続を受けていて、その数は国内年間死亡人数の約1割にあたるようです。従来国内の信託銀行各社は有料で(それもかなり高額で)年配者向けのサービスを提供することによって一般行との差別化を図ってきました。そういった流れの中での当該銀行の無料サービスは画期的なものといえると思います。
さて、ここからが本題です(笑)。
この三菱UFJ銀行「そうぞくガイド」を見ていくと「専門家検索」機能がついています。いざやるべき手続きは分かったものの自身での対応が難しい場合には、この機能を使って相続領域に詳しい専門家(弁護士・税理士・司法書士)を探すことができるようになっています。
なんと!!この数少ない専門家の中に「税理士法人 新宿総合会計事務所」が掲載されました。この掲載にあたっては然るべき推薦を受けた上、厳密な審査がありました。利用上の注意書きに「当行は一切責任を有しません」とうたってありますが、相続事案に実績の乏しい税理士を適当に掲載するわけにはいかないから当然のことです。
「ワンパック相続®」。今から約15年前、私の妻が郵便局でたまたま耳にした年配の女性同士の会話からヒントを得て生まれたサービスです。このサービスがここまで世に認知されるようになるとは夢のようです。
三菱UFJ銀行から「SGAを掲載して良かった。お客様に喜んでいただいている」と言われるよう、一層精進してまいります。皆さんもあたたかく応援して下さいね。

2023年7月 July

いつだったか、スタッフと会食していた時の話。
「所長、怒らないで聞いて下さい。」「どうしたの?」
「このあいだ提出した文章、実はチャットGPTで作成しました。でもさすがですね。所長に突っ返されちゃいましたから…。」
これって喜んでいいのか怒った方がいいのか…(苦笑)。
今や猫も杓子も、チャットGPTの話で持ち切りです。念の為、チャットGPTとは米のオープンAI社が開発した人工知能(AI)を使ったチャットサービスのことです。人間からの質問に対して、あたかも人間であるかの如く自然に答える技術が話題となって全世界で利用者が急増しています。問いかけに答えるだけだったら「Hey Siri」もあなどれませんけど…(笑)。小説を書いたり、長い英文を日本語に要約してくれたりもするなど多岐に渡る機能を持っています。
2017年の第17回SGA望年会で、クライアントである株式会社サウンドハウンドの中島社長から音声AIについてご講演をいただきました。その時は実際のデモに会場全体が驚かされましたが、日本で実用化するのはもっと先のことだろうなと誰しもが考えていました。しかしそれからわずか6年で生成AI(チャットGPTも含め)が身近なものになろうとしています。恐らくあと2年もすれば全世界を席巻していることでしょう。日常生活はともかくビジネスの世界は激変します。消えゆく職種がさらに増え、業界再編が加速するかもしれません。
皆さんの会社は大丈夫ですか?
SGAでは今月中に各人が使用できるよう生成AIを導入いたします。避けて通れないものであれば積極的に取り込んでいくべきだと考えています。そしてSGAが生き残る為には生成AIを利用したスマートな財務的業務はもちろんのこと、一方地味でアナログ的な業務にも取り組む必要があります。
その決意の表れが「まるごと経理®」です。13年前に立ち上げたサービスですがIT(AIも)を駆使してバージョンアップを図りました。皆様に煩雑な経理事務の手間を省いてもらい、本業に専念していただきたいという思いを込めたサービスです。チラシを同封しましたので是非お目通し下さい。
生成AIによってもたらされる異次元の情報量と質。各人(社)の経験・体験のみが差別化を図り、説得力を持つことができます。頭でっかちの人間は粗大ゴミ化するかも。

2023年6月 June

4月に実施した180度?(360度が一般的)人事評価の結果がでました。これはスタッフ全員から上長である幹部8名に対してのもの。SGA初の試みです。上長が部下に対して行う勤務評定は従来昇給等の査定時に行っています。
項目は13あって、いくつか例をあげると
・チームメンバーに対しての指示・指導が的確である。
・チームメンバーが困っている時には一緒に汗をかいてくれる。
・自ら率先してビジネスを楽しみ、周囲を巻き込むことができる。
とこんな感じ。これらの項目に対して「判断できない」も含めて5段階で評価してもらい任意でコメントも書けるようにしました。もちろん匿名です。スタッフ全員が8名の幹部それぞれについて答えるので、かなりのボリュームになります。私しか見ないことになっているので、当然のことながら誰にも手伝ってもらうわけにいかず、これを集計、分析するのに随分と時間を要しました。なにせ、コテコテのアナログ人間ですから(苦笑)。
私にすれば幹部も可愛い部下ですが、私から彼等を見ている景色とスタッフが見ているのとでは違いがあるのかどうか以前から興味がありました。結果は私が想定していた以上に厳しいものでした。傾向として、責任が重い立場になるほど評定もシビアになりがちです。裏を返すとそれだけ期待されているものも大きいということでしょう。
幹部一人ずつに結果報告をしましたが、点数が出て順位もつくので腑に落ちないという顔をするもの、自分の弱みを改めて認識させられたと納得するもの…。ともあれ部下達が自分をそのように見ているということは紛れもない事実であって真摯に受け止めなければなりません。
結論から言うと、スタッフが望んでいるのは的確・適切なアドバイスはもちろんですが、困ったときに手を差し伸べてくれて「俺がケツをもつから思いっきりやれ」と言ってくれる上長です。全員を満足させるのは至難の業ですが、この理想像に少しでも近づけるように努力してもらいたいものです。
「お前はどうなんだ?」
「9人目に入ってなくて良かった!くわばらくわばら…」(冷汗)。

1 2 3 4 8
グループ代表ブログひげ所長のひとりごと 税務に関するご相談にお答えします!税務相談室
PAGE TOPPAGE TOP

Copyright © 新宿で税理士を探すなら新宿総合会計事務所
All Rights Reserved.