昨今話題となっているのがリスキリング。簡単に言うと次世代の働き方に向けて新しいスキルを身につけるということ。私も始めました。リスキリングならぬリラーニング(笑)。何を始めたのかって?英語です。といってもTOEICとかではなく英単語の勉強です。赤尾の豆単?それはさすがに古すぎますよ。先日「DUO3.0」をアマゾンで購入しました。この本は560ある1~2行程度の英文を和訳していくと、必要最低限の単語や熟語が習得できるという優れもの(ホンマかいな?) さすがに学校を卒業して半世紀近く経つと悲しいかな覚えていた英単語・熟語がどんどん消えていきます。そうなってくると知っている単語を並べて取り繕っていた英会話が成り立たなくなってきました。何を隠そう英会話の勉強はしているんですよっ(笑)。もう10数年続けていますかね。最初の先生はセス。ダン・アンディ・マークと続いて今はジャスティン。 ジャスティンは中学高校の英語講師ですが、昭和歌謡のDJという別の顔ももっています。そういえばマークはジャズドラマーだったっけ…。 今から10数年前、ハワイ島に旅行に行った時の話。ツインベッドルームを予約したホテルの部屋がダブルベッドルームになっていたんです。もちろん早速クレームを入れました。ところが部屋を変更してもらうのに2時間以上も待たされてしまって。拙い英語で相手にうまく通じなかったこともあって最後は得意の日本語で言ってやりました。 「いいかげんにせい!ホテルを替えてやるっ!」効果てきめんでした。しかしこの時ほど英語が話せないことを情けなく思ったことはありません。帰国するやいなや事務所の近くにあった英会話教室に通い始めました。その後、その時の先生であったセスが私のプライベートレッスンをしてくれることに。 以来十数年、私の会話スキルはほとんど当時のまま(涙)。理由はわかっています。全く予習復習なしのぶっつけ本番だから。週一回1時間程度で上達しようなんて虫が良すぎます。 ただ以前と比べて相手が話していることはかなり理解できるようになりました。これでもう少し話せるようになれば…。というわけで冒頭のリラーニングに繋がっていきます。 現在スタッフ4名もレッスンを受けています。英語でミーティングなんて夢のまた夢ですかね。
今、私はWBC侍ジャパン優勝の余韻に浸っています。 桜の開花とマスクからの解放と相まって人々のテンションは最高潮に達したことと思います。私自身、野球というより長嶋茂雄の大ファンでした(古っ!)ので彼の引退後は野球に対してほとんど興味がわかなくなってしまいました。 ところが…。大谷翔平はいいですね!皆さんと同じ気持ちです。投げてよし打ってよし走ってよし、マンガの世界を地で行くような選手です。往々にしてそういったスター選手は女性にだらしなかったり、横柄だったりと社会人として如何なものかというようなところがあったりするじゃないですか。もちろん彼とは個人的な付き合いは無いので実際のところはわかりません。だけどインタビューの受け答えやエピソード等から彼の人間性が伝わってきます。 素晴らしい‼ 大谷選手を見ながら「どのような育て方をしたらあんなふうに素直で明るい子になるのかしら」とほとんどの子を持つ親なら思っているのではないでしょうか(笑)。ヌートバー選手のお母さんがめちゃ明るいというのは大会を通じて知ることができました。しかし大谷選手のご両親や家族の情報は全くといっていいほど。おそらく家族への接触・取材はNGというお達しが回っているのでしょう。洩れ伝わってくるのはご両親とも高身長でスポーツ選手だったこと、子供の前では絶対夫婦ゲンカをしなかったという話ぐらいです。 例えば3人の子供を東大に合格させた親の話とかもわるくはないのですが、大谷選手のご両親の話は是非聞いてみたいものです。普通の若者が闇バイトに手を染めてしまうような時代だからこそ尚更です。 ところで、今ある大谷選手に欠かせなかったものの一つが2人の指導者に出会えたことだと思います。花巻東の佐々木監督は野球は当然のこと、彼にマンダラチャート(目標達成シート)を教えました。もう一人は侍ジャパンの栗山英樹監督です。彼は大谷選手がプロ入団前から二刀流として成功することを一貫して信じて疑いませんでした。 翻って私自身、退職していったスタッフや今いるスタッフに対して彼等の人生に資するものを何か一つでも残してあげられただろうかと考えた時に胸が痛みます。そんな大それたこと、そう簡単にはできるわけないですよね(苦笑)。
現在確定申告の真っ只中です。会計事務所の宿命とはいえ、1年の中で一番ハードで気が重い時期です。私自身、申告書を作成することはさすがにありませんが申告書の最終チェックという大事な仕事があります。チェックしているといろいろ世相が見えてきます。日経平均が高い年は有価証券の申告が多かったりコロナ禍の昨今は医療費控除が…。 ここ数年増えてきているのはふるさと納税です。ざっくりですが、SGAで確定申告をお受けしているお客様の約半数がふるさと納税をなさっている感じです。しかもかなりの数の自治体へ寄附なさっていらっしゃる方がほとんどで、続けているうちに徐々にエスカレートしていくんでしょうね。皆さんご承知の通り、ふるさと納税は自分で選んで自治体に寄附をすると所得税や住民税が控除される制度です。実質2,000円の負担で地域の特産物を返礼品として受け取れるお得感と、年末にしつこくテレビCMが流れることで年々利用者が増えてきました。貴乃花の歌声が耳について困るという方も多いのではないでしょうか(笑)。 2008年から始まったふるさと納税が目指したものは都市と地方の税収格差を縮めることだったはず。国民からすれば自分や親の出身地の町だったり、自然災害の被災地に寄附できることだったはず。いつからか自治体・事業者・個人の全てがこの制度に参加しなければ損をする競争に巻き込まれてしまったと言えるのは、近年都市部の自治体も返礼品に力を入れるようになったことからもわかります。実際のところ宣伝費も発送費も自治体持ちで、税金で特産品を買い支えているといっても過言ではないと思います。寄附とは名ばかりで私自身ふるさと納税は一切やっていませんでした。 ところがです!とうとう誘惑に負けてしまいました(苦笑)。昨年の暮、湯河原にあるゴルフ場に出掛けた折、売店横に見慣れぬ一台の自販機がありました。気になって近づいてみると、なんとふるさと納税の自販機でした。「湯河原C.C 3,000円ギフト券 寄附額10,000円」という具合で6,000円9,000円…のギフト券が販売されていました。クレジットカードと免許証があれば即購入可能ということでついつい手を出しプレイ代の支払に使ってしまいました(笑)。 自販機まで出てくるとふるさと納税の利用者は増え続け、高所得者ほど利益を得られる設計の見直しも困難で、もう後戻りできないところまできています。私自身一度は誘惑に負けてしまいましたが、これからも微力ながら抵抗を続けていこうと考えています(汗)。
ユニクロが3月から国内正社員約8,400人に対して最大40%の大幅な賃上げを実施するというニュースがありました。ユニクロに就職すれば良かったと悔やんでいる若手サラリーマンも多いと思います(笑)。おやっと思ったのはユニクロの国内における従業員は4万人は下らないはず。とすると残りの約3万人は非正社員? 昨今皆さんご承知の通り円安、資源高等を原因に諸物価が高騰しています。それを受けて大企業が賃上げを次々と口にしだしました。あんなに内部留保に熱心だったのに今さら何なの?賃上げが他社に遅れると優秀な人材が採れないから?賃上げして世に金を廻していかないと値上げした自社の製品やサービスが売れないから…? 賃上げに反対しているわけではありません。大賛成です。だけど…。日本の雇用の7割は中小零細企業です。大企業のように簡単に賃上げができません。何故なら売上が一定しないからです。さらにニッチな分野や、大企業の下請けを生業にしている企業が大半で価格転嫁や取引条件の改善が難しいからです。 いまNHKの朝ドラ「舞いあがれ!」は大阪の従業員20~30人程度のネジ製造会社が舞台です。景気や元請け先に翻弄される零細企業の悲哀がよく描かれています。今般の大企業中心の賃上げで以前から認識され続けていた「格差社会」の格差が拡大へ向かうと思います。いい例が冒頭のユニクロです。社員と非社員の賃金格差は一気に広がります。 この3年間はコロナ禍で日本の国民も多大な影響を受けました。しかし、一様に受けたかというとそうではありません。最も被害が大きかったのは「不要不急のもの」を扱う小売店や飲食店です。さらにこういったところで働いていた非正規労働者も同様に。一方会社組織に守られている大企業の社員は、残業代は減ったかもしれませんが報酬は維持されています。このようにコロナ禍も格差拡大に拍車をかけています。 今や5人に1人が私立中学に進学しているそうです。自身の努力とは無関係に、出自や教育環境で将来が決まってしまう「階級社会」へ移りつつあるのかもしれませんね。将来の大きな火種にならなきゃいいんだけれど…。
新年おめでとうございます。 旧年中は大変お世話になりました。本年も宜しく御願い申し上げます。 年末はサッカーW杯で日本国中が大いに盛り上がりました。日本がベスト8をかけPK戦で敗れたクロアチアが3位に輝いたということは、日本にはベスト4に残れる程の実力が備わっているということでしょうか。PK戦にテクニック的なものはもちろん重要ですが最後はメンタルだと思います。 私はピンチの時に思い出す言葉があります。「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり」上杉謙信の言葉です。なんどきも心の持ちようが大事です。 さて、コロナ禍でほとんどの行事を中止せざるを得なかった一昨年。それに引き換え昨年は慰安旅行・ゴルフコンペ・望年会etcと全ての行事をコロナ対策の工夫をしながらも実施できたことは大きな喜びでした。とりわけ12月7日の第21回SGA望年会は異業種交流会中心の従来のスタイルをガラリと変えたSGAとしては初めての試みでした。 全国では400万社ある企業のうち(99.7%は中小企業)、経営者が70歳以上である企業は全体の約3割、120万社です。これらの企業が事業承継を行えないと日本は立ち行かなくなります。現に毎年5万社が休・廃業を余儀なくされています。SGAのお客様の中にも代表者がご高齢の会社が数多くあり、スムーズな代替りのサポートはSGAの使命であるとかねてより考えています。 その一環で「事業承継セミナー&パネルディスカッション」を望年会として開催しました。後継者対策に悩みを抱えていらっしゃるであろうお客様には直接ご招待状をお送りし、定員一杯ご参加いただきました。 私は平成6年12月にSGAを立ち上げてから早いもので30年近く経とうとしています。気が付けば私自身、事業承継を考えなければならない歳になっていました。皆様と同じ立場、目線で取り組んでまいる所存です。 最後となりましたが皆様のご多幸とご健勝を祈念申し上げます。
9月、私の誕生日にプレゼントと花束が届きました。 花束はとてもきれいな青い色をしたバラです。添えられていたのは私が喜びそうな(笑)内容のメッセージ。SGAを過去に退職した7人からのものでした。それぞれ入・退職の時期はバラバラでしたが、いまだに付き合いがあるんだとちょっと意外でした。私はプレゼントや花束以上に、退職した今も彼等が私のことを気にかけてくれていたことが何より嬉しく感じました。 SGAがスタートしてかれこれ30年近く。数え切れないほどの人が入職し、又退職していきました。その中には独立して会計事務所を開いている人も少なからずいます。彼等に対しては同業者としてリスペクトしてもらいたいというきれいごとではなく、圧倒的な強さを見せつけたいという大人げない気持ちでSGAをここまで引っ張ってきた気がします。それはあくまでも心の持ちようであって、実際は独立時に得意先の一部を分けてあげたり独立後は仕事を回したり、きれいなやめ方をした人には精一杯応援してきたつもりです。念の為に(笑)。 話を元に戻します。プレゼントをくれた7人には何かお返しをと考えたのですが久しぶりに顔もみたかったし、近況も聞きたかったので、食事会を開くことにしました。 3年前に独立して事務所を開業しているSさんに幹事を頼みました。結果、いま人気のスカイツリー下のグランピングバーベキューに皆で集合することに。どこでもいいと言った手前文句は言えないのですが、10月下旬にも関わらず真冬のような強い寒風が吹きすさぶ夜でした。風邪を引いてもつまらないので、私はテントの中にこもったまま。かわるがわるコンロで焼いた料理をテントの中に運んでくれるのは有難いのですが、皆とゆっくり話をすることはかないませんでした。いまさらですが、後学の為、皆に本当の退職理由を聞いてもみたかったのですが・・・。もし将来同じような機会があったら、店は自分で選ぼうと思っています(笑)。 聞けば7人中3人が独立して会計事務所を開業し、また2人は会計事務所に勤務していることが分かりました。他の仕事がやりたくてやめたんじゃなかったっけ?スタッフが退職する時「SGAにいればいいのに。将来絶対苦労するぞ。」と心の中で彼等の将来を案じて送り出していました。ふと、「元気にやっているのだろうか」と誰とはなしに思い出すことがあります。しかしそれが杞憂だったことがよくわかりました。 何故なら皆幸せそうでしたし、しかもほとんどが結局また会計の仕事に就いていたからです(苦笑)。
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