すっかり浸透した感のあるふるさと納税ですが、2019年中に実際にふるさと納税をした人の割合は納税者全体の1割~2割程度に留まるというアンケート結果もあり、お客様の中にもまだまだ未経験の方が多いかもしれません。
ふるさと納税を行うとどのようなメリットがあるか分からないという方も多いかと思いますので、具体例を見ていきましょう。
(例)東京都練馬区に住んでいるあなたが、ふるさと納税のHPを見ているうち、北海道紋別市の「ズワイガニしゃぶしゃぶセット22,000円」を無性に頼みたくなった!
→北海道紋別市に22,000円寄付する!→返礼品が届く!→来年の練馬区の住民税が20,000円(22,000-2,000)安くなる!
・・・つまり実質負担2,000円で、本場ズワイガニのしゃぶしゃぶを堪能できてしまうわけです。
まるで魔法のような話ですが、なぜこのようなことが可能かと申しますと、
① 北海道紋別市としては22,000円寄付を受けたうち、原価を多めに3割6,600円と見積もっても、差し引き15,400円の収入となる。
② 東京都練馬区としては20,000円の住民税収入が減ってしまう。
③ これこそがふるさと納税制度の目的で、都市部から地方への財源再配分=地方再生であり、練馬区には泣いてもらう。
という流れです。
ただし注意すべき点もあります。
① 所得税の納税額によって上限額がある。
人によって上限額はバラバラで、もしたとえば上限額が17,000円の人が22,000円のふるさと納税をすると、右記の設例は・・・
北海道紋別市に22,000円寄付する!→返礼品が届く!→来年の練馬区の住民税が17,000円安くなる!・・・と変化します。上限額を上回る部分(22,000-17,000=5,000)はなんらメリットがなく、単に寄付となってしまいます。
② 一定の手続きが必要。
インターネットを通じて納税をする事となる。
最後に・・・各地方にはいろいろと趣向を凝らした返礼品があります。たとえば①出張マグロ解体ショー(神奈川県三浦市)②ローカルテレビ出演権(兵庫県多可町)③メッセージ花火の打ち上げ(プロポーズにぜひ!岐阜県大垣市ほか)・・・などなど見ていて楽しいものも多くあります。
少しでも興味を持って頂けましたら幸いです。